- 仕事の生産性をあげたい
- 仕事を早く終わらせて、余った時間を有効活用したい
- モニター・ディスプレイの導入で本当に生産性は向上するの?
在宅勤務やテレワークをする時間が増えてきていると思います。
生産性を高めるために、自宅のデスク環境にもノートPCに外付けでモニター・ディスプレイを導入している人も増えています。
しかし、なぜモニター・ディスプレイの導入により、仕事の生産性が上がるのでしょうか?
そこで、この記事では研究論文及び調査結果、実体験をもとにモニター・ディスプレイを導入することで仕事の生産性が向上する理由について解説していきたいと思います。
デュアルディスプレイで平均42%の生産性向上
アメリカのオフィス用家具の世界的メーカーであるSteelCaseが発表した「複数のモニターが健康にどのように影響するか」という記事では、モニターの配置が「生産性」「快適性」「幸福」に大きく影響すると指摘しています。
その記事の中で、デュアルディスプレイ(複数モニター)導入による生産性向上に関する研究結果が引用されていますので、2つほど紹介したいと思います。
一つ目は、マイクロソフトの研究者によるもので、デュアルディスプレイにすると生産性が、9%〜50%向上する可能性があることを明らかにしました。
2つ目は、アメリカのコンサルティング企業のJon Peddle Reasearchの調査で、平均42%の生産性向上が見込まれると報告しています。
生産性向上の理由
研究結果でまとめられた、生産性向上の理由はこのようになっています。
・表示画面が大きくなり、より多くのコンテンツを表示できる
・多くのアプリケーションを同時に使用し、切り替えも素早くできる
・ウィンドウを前後に移動したり、サイズ変更をしたりせずに複数のウィンドウを表示できる
・複数のウィンドウを開き、コピー&ペイストが簡単に
といったように、まとめると、画面の表示領域の拡大により、①一覧性が向上、②同時並行で作業が可能、③無駄なパソコン操作回数の減少することによって生産性が向上したということです。
デュアルモニターの満足度91%
モニター出荷台数7年連続のアメリカのメーカーDELLの調査によると、シングルモニター使用時の場合と比べて、デュアルモニター使用時の方が満足度が高いと回答したユーザーは91%で、生産性向上については、作業効率が18%向上したと報告しています。
この結果から、シングルディスプレイの方が好みという人は少数いるものの、大多数の人はPC作業をする上で、デュアルディスプレイの方が使用感に満足を覚えているので、まだデュアルディスプレイを試したことがない人でも満足できる可能性が高いのではと思います。
大画面ディスプレイでも生産性は向上するのか
デュアルディスプレイを導入することで、生産性が向上することはわかりましたが、大画面ディスプレイ1枚だけの導入だと生産性は向上するのか?という疑問についても明らかにしたいと思います。
2009年にリリースされた富士ゼロックス株式会社の柴田博仁さんの「大画面ディスプレイ・多画面ディスプレイの導入による業務効率化の測定」という論文から掻い摘んで解説したいと思いますが、結論から言うと、大画面ディスプレイでも生産性は向上することがわかっています。
大画面ディスプレイの使い方として、1つのウィンドウだけの表示と複数枚のウィンドウを表示することがあります。
・スクロールやページの行き来が少なくなる
・前後関係の把握や全体が俯瞰しやすくなる
一つのドキュメントの内容を広く閲覧することができ、スクロールやページ間の行き来が減ったり、資料などの全体像を俯瞰することが簡単になったりします。
また、文字サイズの縮小・拡大することで、ディスプレイでの読みやすさにも繋がります。
しかしながら、ウィンドウを1枚だけの表示だと、小型ディスプレイと同様に画面を閉じたり、開いたりする必要があるので、この点に関しては小型ディスプレイと大差ないと言うことも指摘されています。
・アクティブウィンドウの切り替え、移動、サイズ変更は少なくなる
・複数のウィンドウの情報を比較、検討しやすくする
アクティブウィンドウの切り替え操作が少なくなることが期待されるほか、ウィンドウの移動やサイズ変更の手間が省けることも期待されます。
また、WEBページを見ながら資料作りができたり、コピー、カット、ペーストの作業がスムーズにできるといった特徴があります。
しかし、1つのディスプレイに複数枚のウィンドウを表示するとなると、1つのウィンドウあたりの表示面積が小さくなるので、一覧性が低くなってしまうことに注意することが必要です。
大画面ディスプレイならではの特徴として「没入感が高い」といった意見もあり、より集中力高く作業ができることが期待されます。
24インチモニター使用レビュー
僕は約2年間、DELLの24インチのモニターを使用しているので、実際の使用感についてレビューしていきたいと思います。
2画面表示で使用
普段はウィンドウを2画面展開し使用しています。
片側でWEBページや参考資料を展開し、もう一方でワードプレス、ドキュメント作成、スプレッドシートなどの作業を行っているという感じです。
2画面のサイズ比率も簡単に変更できるので、ワードプレスであれば縦長の画面にして、スプレッドシート作成だと横長の方が使いやすいので、横長比率で使用しています。
ノートPCでも2画面表示はできるのですが、一枚あたりの表示面積が小さいのでどうしても作業がしにくいという実感があります。
1画面表示で使用
24インチモニターを1画面表示で使用する時もあります。
それは、動画編集とアニメ・映画視聴のときです
動画編集のときは編集するタイムラインが横に伸びているので、横長の方が作業領域が広がり効率よく、横長比率の方が作業がしやすいと実感しています。
また、生産性と関係ないですが、アニメや映画をフル画面視聴するときです。
結構臨場感が出て迫力のある映像が楽しめます。
まとめ
デュアルディスプレイと大画面ディスプレイを使用することで生産性が向上する理由についてわかっていただけたのではないかと思います。
仕事を生産性高く、快適にするためにぜひデュアルモニターの導入を検討してみてください。